髭面海賊の罠
ここに二枚のハガキがある。
一枚は週刊少年ジャンプ12月号アンケートハガキ。
もう一枚は週刊ヤングジャンプ11月号アンケートハガキだ。
どちらも人気投票や特集ページへの満足度といった記入を行い、応募した人から抽選で景品をプレゼント、というものだ。
思春期真っ只中に電波少年を視聴していた人にとって、ハガキで景品ゲット、そう、懸賞というのは馴染みが深いのではないだろうか。
言わずと知れた「なすびの懸賞生活」だ。
ひたすらにハガキを書き、送り、当選を待つ。懸賞品の相当金額が100万円を超えたら企画終了!といった趣旨だったと思う。
中学生だった私は「うわー、芸人って大変だなあー(小並感)」と思うと同時に、「こういう懸賞って実はけっこう当たるのでは?」と思うのであった。
その熱がなぜか今、全俺を包み込んだ。
そう、時間セレブだったのだ。
そのとき手元にあった最新のヤングジャンプ(10号)のアンケートハガキに記入し、欲しい賞品にニンテンドー3DSLLを指定。ポスト投函したのだった。
翌月曜日、引き続き時間セレブな私は、週刊少年ジャンプ(11号)のアンケートハガキにも記入。欲しい賞品にこれまたニンテンドー3DSLL。ポスト投函。
(余談だがニンテンドー3DSは新旧両方持っている。あって損なし^q^)
数日後、家の郵便受けにあるハガキが届いた。
それは、
週刊少年ジャンプアンケートハガキ(11号分)だった。
年齢30歳!欲しい賞品ニンテンドー3DSLL!のそのハガキは、
切 手 ナ シ の た め 金 額 不 足
で返却されたのだった。
同居している母親から
「年齢30歳のおじさーん、こんなん届いてますYo~★」
と煽られた。人のおちょくり方をわきまえていらっしゃる。
ヤングジャンプのハガキは料金受取人払郵便(切手不要)だけど
週刊少年ジャンプは、、、切手がいるんですね。
「52円切手をはってね!」
書いてるジャン。
絶対、同じ過ちを犯した人はいるはずだ。